生活保護が危ない‾最後のセーフティーネットはいま‾ (扶桑社新書 33)
「生活保護が危ない‾最後のセーフティーネットはいま‾ (扶桑社新書 33)」のレビュー・感想

【ヤクザに払って私に払わず】
本当に必要なものに払われず、一部の不当な人々に払われ続ける金の話。最近ようやく落ち着いた著者の入魂の一冊。出せば行政の負担だから出し渋るのは仕事かもだが本当に必要な人は大抵弱い為強気に断り、困ってない暴力的な人間は怖い為簡単に出す役人の所業(笑)正確な基準と対応にパンチを入れたい気分。それを思うと著者には教授などでなく、やはり行政に直接切れ込んで欲しいと思う。もう疲れてるでしょうけど(笑)再び!

【生活保護を考える上での良書】
生活保護に関する議論を、幅広い視点から検討した良書である。この本にもあるように、生活保護制度はいま曲がり角に来ている。そして、北九州市に見られたような「水際作戦」を批判する視点と、生活保護を利用する人に対するパッシング的な見方の両方が入り混じっているのが、今の生活保護議論のありようだ。この本は両方の視点を膨らませるために、年金額の低さの問題を指摘し、年金額と生活保護基準額との差を指摘したり、生活保護を利用しながら孤独にあえいだり、介護に苦しむ人々、ホームレスから自立しようと必死な人々、そうし...

【制度疲労に陥っている生活保護制度】
「働いても報われない」この言葉ににすべての原因が凝縮されている。
40年以上まじめに働き、年金を納めてきた人が受給できる国民年金は、月に6万数千円。
その一方で、生活保護の受給額は高齢者単身世帯でも国民年金額を上回っている。
つまり、まじめに働き年金を納めた人よりも、年金を納めず、あげく生活保護となった人の方が、受給額が多いという矛盾がある。
ほかにも、保護を申請する際のハードルの高さのため、本当に保護が必要な人になかなか支給されない問題。
また、一度生活保護を受けると...

【生活保護制度がかかえる問題の全体が把握できる】
この本でもとりあげられている話題だが,「生活保護がうけられずに餓死した」というような話が断片的に報道されると,餓死に追いこんだ自治体や担当者はひどいという反応をひきおこす.しかし,生活保護を悪用するひともおおく,判断がむずかしいようだ.ほかにもさまざまな問題がある.この本を読めば,生活保護という制度がかかえる問題の全体を把握することができる.
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