現代の貧困―ワーキングプア/ホームレス/生活保護 (ちくま新書)
定価:¥ 756
値段:¥ 756
中古価格:¥ 20
在庫状況:在庫あり

Amazonで詳細を見る!


読者の感想・レビュー(レビューを読む
ラブユー貧乏
格差の中の格差
保険主義が貧困を固定化する
『ルポ 最底辺』 、『貧困襲来』と問題意識が同じなので
発売日:2007-05
ランキング:28669位

この商品はAmazon.co.jpで購入できます。このボタンをクリックすると、商品がカートに入ります。商品の購入決済は Amazon.co.jp にて行っていただけます。

「現代の貧困―ワーキングプア/ホームレス/生活保護 (ちくま新書)」のレビュー・感想


【ラブユー貧乏】
本書によれば、ひとは人生で3回貧困に陥る危険があるという。
一回目は、自分が子供の時代
二回目は、結婚して子供を育てている時代
三回目は、子どもが独立し、自分がリタイアした高齢期。

この本は、格差が貧困を生んだ、と言う論とは一線を隠し、
日本の貧困は、戦後を通しずっとあり、それに目をつぶってきた
政治の無策に問題があると論ずる画期的な貧困論である。

格差が貧困を生んでいることもまた事実であると言う。

私は80年代の終りに『ラブユー貧...

【格差の中の格差】
資本主義経済の必然の結果といえる貧困問題に現代社会の潮流が流れ込み、新たなる貧困を生み出している現状が本書では述べられています。
この現代の貧困が“格差の中にさらに格差を生む”悪循環を表しています。
貧しさが単に経済的困窮である時代は終焉を迎え、より精神的貧困・環境的貧困・社会的貧困が複雑に絡み合っていくのではないでしょうか?
できればこの現代の貧困に対する福祉的アプローチの必要性をより深く述べてほしかったです。

【保険主義が貧困を固定化する】
 日本の福祉は保険主義である。老齢、介護、医療、雇用すべてが「保険方式」を採る。このことが、日本の福祉を「低所得者に厳しく、高所得者に優しい」ものとしている。
 著者は、「貧困という名のバス」という表現を用いて、貧困の固定化を指摘する。一時的な貧困は「人生のスパイス」なのだが、生涯を通じて貧困バスの固定客にされている人々がいる。彼らに「保険」の恩恵は届かない。
 保険主義から再配分主義へと福祉の舵を切ることが、貧困を減少させるカギではないかと感じた。

【『ルポ 最底辺』 、『貧困襲来』と問題意識が同じなので】
1.この本の特長
『ルポ 最底辺』(生田武志 ちくま新書)や、『貧困襲来』(湯浅誠 山吹書店)と問題意識は同じである。上記2冊は、いわば実務家の本だが、学者の本であるこの本も問題意識が同じということは、これら3冊で現代の貧困についての知識、考え方がわかるといえよう。
2.長所・短所
(1)普通に生活していると気づかない事が満載(たとえば、生活保護のレヴェルを落とすことが貧困を隠避すること、など)。
(2)提言も説得力がある(もっとも、優先されていない人も、それなりに困って...